デジタルマーケティング時代における手紙の効用

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理念や使命、フィロソフィー。。。これらは近年、企業価値の要素としても重要視され、以前よりも積極的に外部発信する企業が増えています。マーケティングでは企業価値=ブランディングの分野ですが、デジタルだけではその想いの強さを個客(One to One)に伝えていくには限界があります。

なぜならデジタルで表現が難しいのは”感情”だから。

だから一番伝えたい思いは・・・

母の日に貰って一番うれしいプレゼント

母の日と言えば感謝を伝えるイベント。そのプレゼントで貰って嬉しかったプレゼントの順位が様々なアンケートで発表されています。
その中で必ずBEST3に入るのが手紙。ちなみに、その他のプレゼントでは「一緒の」旅行や化粧品などが例年回答上位に入っているようです。
更に父の日に貰って嬉しかったプレゼントも調べてみると、こちらも手紙はBEST3に入っていました。

手紙がコミュニケーションにおいて特別なものであることは疑いようがありません。

特別な相手に特別な気持ちを伝える。だからOne to Oneマーケティング時代の今日においては手段として見直したい。そこにデジタルには無い”感情”が手紙にはありますから。

※ちなみに、父の日に貰って嬉しかったプレゼント上位の他は、似顔絵やありがとうなどの言葉。家族にとっては母の日よりコスパがいいような・・・世のお父様方、これからも一緒に頑張りましょう(笑)

字は体を表す

感情が伝わる手紙。手紙は字と文章で作られています。

『字は体を表す』

という言葉があります。

字が雑な人 → 大雑把
字が柔らかい人 → やさしい人

そのように字と性格の関係性を表した言葉です。

ビジネスでは誰でも

「同じものを買うなら信頼できる人から買いたい」

と考えます。

ならば、伝える思いはどれだけ相手や相手のお願い事に対して、誠実に特別に考えているかということでしょう。

ここで勘違いしてはいけないのが、字を綺麗に書けば誠実な想いが伝わると思いこむこと。

これは大きな勘違い。字がきれい、汚いは関係ありません!相手に伝わるか伝わらないかは丁寧に一文字一文字かかれているかどうかが、とても大切なんです。とめ、はね、はらい、斜画といった要素が丁寧に書かれているかどうかで印象がすごく違います。

文章もそうです。限られたスペースに限られた文字数で想いを伝えるのは非常に難しいこと。だからこそ、一所懸命集中して考えた文章を、丁寧な文字で書かれていれば人は感情が動きます。

「字が汚いから・・・」「文章が苦手だから・・・」
そう言って手紙を敬遠される方がいます。私から見ればとてももったいない!

だって、このような方こそ、一枚の手紙の文字や文章をどれだけ苦労して書かれたかが相手に伝わるから。

手紙という手段を選択する目的が、デジタルで伝えることが難しい、相手への特別な感情を伝えることだから。

手紙を書くときに特に気をつけている3つのこと

私は手紙を書くとき、次の3つの事を特に気をつけています。

①相手の名前を文章に記載すること。
自分の特別な感情が移入しやすい。相手に客観的ではなく、主観的に読んでもらう事が目的です。

②自分の気に入った表現を、自分の言葉にして用いること。
ボキャブラリに乏しい私は、”こんな時、どう書いたらいいんだろう・・・”ということが多々あります;そのため、普段からうまい文章に出会ったときは手帳にその言葉を書く癖があります。そうすることで、自分の様々な感情を表現するのにもっとも適した言葉が使えるようになりました。ここまで書くとおわかりの方も多いと思いますが、目的はうまく感情を表現をしたいということと、ストレスなく楽しく手紙を書くことが目的です。
 
③お礼状はその日のうちにPOSTへ。
何よりも優先して書いたという事実は、そのスピードで相手に伝わります。(用事があるにも拘らず手紙を最初に書いてくれたのだと)
またもう一つ、相手の印象が残っているうちに感情を伝えたいというのが目的です。エビングハウスの忘却曲線によると、人間は24時間後に、今覚えていることの74%が失われるというデータがあります。私は手紙を書くときは、出来る限りその日に書くということはもちろん、郵便ポストではなくお客様の事務所のポストに入れていました。

他にも独自のノウハウによるポイントがありますが、木で例えると枝葉です。私がある方に教えて頂いたときも上記3点が特に指摘頂いたところでしたので、根幹としてお伝えします。

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デジタルマーケティングが日本よりも先行して普及したアメリカにおいて、手紙は今でもビジネスコミュニケーション手段として一般的で相手に合わせて便せんなども変えるのだそうです。

また、女優の上戸彩さんは、普段から便せんを持ち歩いて、なかなか会うことのできないお世話になった方に、移動中に手紙を書かれているとインタビューで語られていました。

手紙はビジネスでもプライベートでも、日本でも世界でも特別な想いを伝えるために、そして日常的に時間を共有することが難しい方と親睦を深める有効な手段として多くの方が使われています。それはデジタルにおけるナーチャリングも同じかも知れませんが、効用としては短時間でインパクトも強い手紙の方が高いと思っています。(マーケティング視点でいえば、双方を活用することで効果の最大化が図れます)

お客様はもちろん、家族に手紙を書かれた経験がある方も多いでしょう。
ここで一つご提案。みなさんの仕事のチームメイトにも、一度、手書きのサンクスメッセージを書かれてみては?ポストイットにイラスト付きなんてのもありだと思います。父の日アンケート結果が示しているように、特に男性には効果絶大かと(男性上司から男性部下へはちょっときついかも知れませんが。。。)

人は感情で動くもの。チームメイトのやる気がUP→サービス向上→自社製品のプロモーター(推薦者)増加→増益→チームメイトに還元とうまくいくかは定かではありませんが、誰にとっても損が無く気持ちよく仕事が出来ると思います。

社内や家族でテストマーケして、お得意様に実践するのも良いですね。誰にとっても良いことですので、是非一度お試しを。

※ちなみに当社では「Thank you Card」というメモ用紙とPOSTが常設されており、いつでも社員同士、手書きで感謝の気持ちを伝えます。社内で日常的にありがとうと言える環境で、お客様にも当たり前に有難うございますと感謝をお伝えする雰囲気ができています^^

投稿者プロフィール

菊地 晃
菊地 晃
株式会社アイアンドディー
カスタマーリレーション部 マネージャー
コンサルタント

■ コンサルティング分野:
IT系全般・基幹業務(会計/給与/人事/販売 etc)、法務、ハードウェア、データベース 他