アフリカの大地で見る皆既日食とは

日食とは、太陽、月、地球がこの位置関係にきれいに並んだとき、地球からは、月が太陽をさえぎって見える現象のこと。このうち、特に月が完全に太陽を覆い隠す場合を皆既日食と呼ぶ。

私は30年前にアフリカのザンビア共和国に2年間滞在していた。

この時、皆既日食や金環日食などを数回見る機会があった。アフリカの大地で見る皆既日食はそれはそれは雄大で自然の脅威を身近に感じ、武者震いがした覚えがある。

それから大使館員の公邸で日本人6名ほどで歓談しているとき、外に出たある友人が、大声で雄たけびを上げていたことがある。「すわ~どろぼうか?」と、日本刀(当時ザンビア警察庁に出向中で演武と護身用に利用するため常に保持、問題なし)を手に庭に飛び出したが、叫んだ友人が空を見上げて、声にならない声をあげていた。まさにUFOを見ていた。ここに居た大使館員を含め6名の日本人が全員「ボー」として5分ほど不可思議なものを眺めていた。

当然、翌日の現地英字新聞にも相当数の人が見ていたと書いてあった。

当時、隣国の北ローデシア(当時は白人政権で豊かな国、現在はジンバブエとなり国が崩壊している)と戦争中だったので、長距離砲の弾丸残像だとか、アメリカの偵察衛星SR17だとか、色々と議論があった。

物体が消えると、ただただ、背筋が寒くなり、怖くて、怖くてあせって家に戻った記憶がある。

また、ザンビアは雨季と乾季が半年づつにきれいにわかれており、雨季の始まる1週間前ごろから雨(みず)の匂いがしてくる。そして、雨雲が突然、近くに来るころからだろうか、みな、棒やバケツや太鼓をもって踊り始める。そうすると「ドバー、ゴー」と大粒の雨が突然降り出す。

本当に雄大な自然の営みである。

30年前のアフリカを思い出しながら・・・。

 

福重 広文
福重 広文

起業家支援財団評議員, 起業家支援財団学生奨学金審査委員