近江商人の教訓

政府が事業仕分けなどで「科学技術予算の削減」を提案している状況に対し、 何の長期的戦略も持たず、ただ単に予算の節約だけで、不況や将来の展望が 克服できると思っているのでしょうか。

何の資源を持たない日本が、ここまでの発展を遂げることができたのは、 何よりも「」という資源があったからではないかと私は思います。 江戸時代中期、全国的規模で広汎にビジネス活動を行い、 時には海外へも進出していた「近江商人」。 その商才は江戸っ子から妬まれ、 伊勢商人とともに「近江泥棒伊勢乞食」と蔑まれたが、 実は、徹底した合理化と改革によるものです。

その精神は時代を経て 現在も伊藤忠、丸紅などの商社、高島屋・西武グループの流通業を始め三井、住友の旧財閥系など、 近江商人に起源をもつ老舗企業は数多く存在しています。

**物が余りすぎて売れない
**  ↓
物が不足していたり、困っていたりする人や場所へ売る
ということを行うことで世の中の自体が幸せになります。 それだけです。
不景気や貧富の差、倒産する会社が出るなんていうのは 商人が働いていない証拠ではないでしょうか。

いくら、良いモノを作っても商人が居ないと売れないです。 (いまでいうとマーケティング+営業になるのではないでしょうかね。) 「モノづくり立国の前にマーケティング・営業力強化が先ではないですか」 というのが私の意見です。

マーケティングのプロとして以下の教訓は、今の時代でも参考になります。
近江商人の教訓
1 商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり。
2 店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。
3 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる。
4 資金の少なきを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし。
5 無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ。
6 良き品を売ることは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり。
7 紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。
  つけてあげられるもののない時は笑顔を景品にせよ。
8 正札を守れ!値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ。
9 常に考えよ、今日の損益を。今日の損益を明らかにしないでは寝につかぬ習慣にせよ。
10 商売には好況、不況はない。いずれにしても儲けねばならぬ。

北岸俊夫

アイアンドディー
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