B2Bナーチャリング(3)~重複処理
本日は統合されたデータをどのようにユニーク化するかと言う点について話してみたい。
そもそも重複処理は必要なのか?と尋ねられることがある。重複処理の意味をまずは
特定したい。
重複処理には、個人名である日本一郎(例)さんが、データベースに複数登場するケース
と企業名が複数登場するケースがある。まずは個人名から説明したい。
こちらは常識だから読みたくないという人も多いでしょうが。。ちょっとお待ちを!
あなたの保存する名刺はもちろん重複していない(本当ですか?)という場合でも、
あなたの部署の営業マン全員の名刺を集めて重複がないと言えますか?
はたまた全社的には??どうでしょうか?実はこの点が一番大きな問題です。
まずは、年賀状や各種招待状、案内などが複数に渡って送付されていませんか?
それから、同じ会社に担当の違う部署から勝手に営業をしていませんか?それも他部署の
名前がわからない人が競合製品を売り込みに行っていたら、話になりませんね。
まずは、お客様の名刺情報を1つに統一し、自社の担当者が複数存在する場合は、その
担当名をすべて紐づけて一覧で見れるようにしましょう。それから、アップセル、クロスセルを
考えましょう。
次に社名が重複しているケースですが、単純な重複はすぐ削除できます。
問題は、重複していると知らないことです。例えば、よくある話ですがNTT東、NTT、NTT西と
日本電信電話株式会社、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社との相違や
NEC,日本電気株式会社との違い、はたまたIBMと日本IBM、日本アイ・ビー・エム、との関係
など、知らずに重複を放置している場合が結構あります。
国内企業数が減少している中で、アップセル、クロスセルや他社の顧客を奪う戦術など、
自分や競合の企業を正確に知ることは大変、重要なマーケティングの「いろは」となっています。
不況の今こそ、自社の宝の山であるデータベースをきちんと整理することから始めるべきでは
ないでしょうか?それが成功への近道です。
2010年4月4日(日) 先負 福重 広文