ビジネスに不可欠な立体的視野

かなり以前になりますが、学生時代に観たテレビ番組で、或るやり手の大阪の商人が紹介されていました。
その番組の中で、その商人はあるところからお茶を1缶15円で仕入れ、付き合いの あるスーパーに1缶20円で卸したのですが、面白いことに、スーパー側はそのお茶を 1缶19円で広告の目玉商品として売り出されておりました。

単純にお茶の缶だけの販売で考えると、売れば売るほど赤字になる訳です から、商売としてはあり得ないということになります。
しかし、実際はお茶だけを目当てに買い物をする人はまれで、普通は他の 食料品等も一緒に購入するので、(お茶で損をしても)買物全体でプラスとなれば 商売として十分成り立つ訳です。

結果として、スーパー側も広告のお陰で沢山の買い物客を招き寄せることになり、 繁盛できる訳ですが、その番組を観ていて思わず「なるほど」と感心しました。

ビジネスの戦略で重要なことは、必ずしも個々の取引全てで利益を出さなくても良いと 言うことです。
たとえ単体での取引が赤字もしくは収支トントンであったとしても全体 の取引で利益となればOK、あるいは契約当初は赤字であったとしても中長期的な スパンで利益がでるようなロジックが成り立てばビジネスとしては良しということに なります。

別の言葉で言い換えると、ビジネスは点ではなく平面(すなわち1回の取引全体) 及び奥行き(中長期的な視点)を含め立体的な視野で捉えることが重要になります。

例えば、上記のスーパーの例は平面を意識して捉えた良い例だと思います。
他に奥行きを視野に入れた例として ・開始2ヶ月間無料 ・お試しサンプル 等がありますが、これも取引を点(単月、単体)で捉えるのではなく、お客様と契約して 長くご利用頂く事で、行く行くは収支トントン、中長期的に利益を拡大して行くビジネス モデルになります。

それ以外にも、最近はご存知の通り、ネットの普及により「フリーミアム」というビジネスモデルが盛んになってきておりますので、ご感心の有る方は是非、参考程度に世界的なベストセラーに なった「FREE」(クリス・アンダーソン著)という本を参考にして頂ければと思います。

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