営業活動上の視点
欧州合同原子核研究所(CERN)が先日「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見したと発表しました。 今後実験データを積み重ね、年内にも最終的にヒッグス粒子と断定する予定になっているそうです。
ヒッグス粒子は、物質の最小単位である素粒子で、標準理論で存在が予測されていた粒子の中で唯一 発見されていなかった粒子であり、最終的に断定されればノーベル物理学賞は確実とみられています。
確かに「世紀の大発見」なのかもしれませんが、私がこの記事を読んで最初に感じたのは、 「この発見により社会がどのように変化するのか」という事でした。
私は、業種問わず営業活動していく上で、この視点を持つ事は重要だと考えています。 「自社の製品は○○という機能を持っています。」ではなく、「自社の製品をご利用頂く事で御社に○○のような利益をもたらします」という説明が必要だと思います。
専門家は物理学に対する基礎知識を持っており、ヒッグス粒子発見に至る背景を認識しているので、その発見に対してかなりの価値を感じているのかもしれませんが、 我々一般人から考えるといま一つその重要性を感じていないのではないでしょうか。
理由は今回の発見と自分達の社会や生活との結びつきが見えていないからであると思います。
このように相手に価値を感じて頂くためには、今回の提案が対象者にどのような価値をもたらすかを具体的に説明する事が必要だと思いました。
今後も営業活動を続けていく上で、この視点を大事にしていきたいと思っています。
画像:
“CMS Higgs-event” by Lucas Taylor – http://cdsweb.cern.ch/record/628469. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ – https://commons.wikimedia.org/wiki/File:CMS_Higgs-event.jpg#/media/File:CMS_Higgs-event.jpg