「統計学」という最善を求める、最強の学問

“ビッグデータ”というバズワードがすっかり浸透し、 本や新聞、ネットの記事ではビッグデータとともに、 “統計”や”分析”という関連した言葉を多く見かけるようになりました。

“統計”を学問として学んでいないけれど、 仕事上、統計の知識が求められているという人は結構多いのではないでしょうか。
かく言う私も、レポートなどをまとめる際、 もっと統計のことが分かっていれば、、と思う瞬間が少なからずあります。

ということで、今日は最近読んだ統計学の本について書こうと思います。

『統計学が最強の学問である』(西内啓著)です。
ベストセラーとして書店で平積みになっているので手に取られた方も多いかもしれません。

1.公正な比較をするためのサンプルとの採り方
統計の対象となるサンプルデータに偏りがあった場合、 その結果は公正な比較のもとに得られたものとは言えません。
では、公正な比較をするためにどのようにサンプルを採ったらいいのか?
そこで、生まれたのがランダム化比較実験です。
検証したい要因をもとにグループ化し、 その母集団からサンプルとなるデータをランダムに抽出することで、 偏りを減らし、有効な評価を行うことが可能となります。

2.データに含まれるバラつき
統計で得られた結果には、偶然で生じた差異(誤差)が含まれています。
そのため、どの程度の誤差が生じうるのかを踏まえて結果を理解する必要があります。
本書では、 A/Bテストを行って売上の向上させている会社の例が紹介されていますが、 メルマガのタイトルを変えてコンバージョン率が向上したとして、 それは偶然でなく、有意な結果を生むものなのかを検証しなければなりません。

3.データをビジネスに役立てるための問い
例えば、データをビジネスに役立てようとする場合、 どのような問いを立てるべきなのか、 本書では、次の3つの問いが紹介されています。
・何かの要因が変化すれば利益は向上するか?
・そうした変化を起こすような行動は実際に可能か?
・変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るか?

ビッグデータという言葉に踊らされて、 大掛かりな仕組みを入れてみたけれど、さて何をしたらいいのか? とならないように、目的を見据えることが必要と言えます。
統計学という学問の背景には いかに速く「最善」を探し当て、理解し、実践できるかという思想がある とのことです。

本書を読んで統計的な手法だけでなく、根本的な思想に触れられたことが とても有用に感じました。

アイアンドディー
アイアンドディー

「エキスパートコラム」は、株式会社アイアンドディーのコンサルタントが発信するブログです。マーケティングの最新情報や事例、その他役に立つ情報を発信して参りたいと思います。 株式会社アイアンドディーで実施するイベントの告知、取り扱い製品・サービスの紹介とご導入事例もご案内します。