インバウンドマーケティングは万能? -それはやりたいこと次第です。
脚光を浴びるインバウンドマーケティング。
『実践したけれども、いまいち手応えが無い。』そんな声もちらほら。
その理由をBtoBマーケティング進化の背景とともに考える。
インバウンドとアウトバウンド
インバウンドとアウトバウンドは日本でも定着している用語だ。
マーケティングやコールといった用語と合わせて使われることが多い。
もともとはinbound line(上り線)・outbound line(下り線)からとられた言葉である。
自分を中心に向かってくるものはインバウンド、外に向けて行われるのがアウトバウンドと例えたのが語源。
そう考えると、インバウンドマーケティングは
”こちらに向かって頂いている方に対するマーケティング”
と理解するとわかりやすい。
インバウンドマーケティングは新しい手法?
インバウンドマーケティングの考え方自体は以前からあった。
one to one,マーケットインなど。
お客様主体に展開する活動である。
日本文化でいえば”お客様は神様””おもてなし”といったところだろうか。
ともかく、興味のある方に知って頂いて選んでもらう為の施策は過去から行われてきている。
よって、インバウンドマーケティングの取り組みは、過去検証からスタートするのが望ましい。
なぜ今インバウンドマーケティングなのか
インターネットが本格的に普及したと実感した時期はWindows95が発売された1995年だった。
しかしながら、この時代はまだガラケ本体も真っ黒で10万以上した時代。
通話料も高くデジタルコミュニケーション時代とは言い難し。
私も当時はポケベルで呼び出されていた。
ビジネスにおいてメールや携帯が普及したのは、その数年後のこと。
だが今やインターネットはマサイ族でさえ使いこなしている時代になった。
今や、インターネットを使わずに情報を収集しない人はいないと言っても過言ではないだろう。
デジタルにおけるビジネス人口の増加
マーケティングにおいて、そのミッションが自社製品の販売促進である以上、顧客の情報収集手段であるインターネットでのマーケティング活動は外せない。
実際、以前お客様のサービス購入検討手段のほとんどは営業マンからの提案であった。しかし現在では初期検討・選別はインターネットで十分に行える。
今やWebサイトは製品購入に大きな影響を及ぼす。
-ユーザーの89%が製品購入前にWebサイトで検討
-購入活動の60%が、営業マンのサービス説明前に完了している
-57%の企業がブログを見てサービス導入している
ビジネスに関わらずほとんどの人が携帯やタブレット、PCで情報を収集する。
私も天気予報は毎日欠かさずチェックするが、ここ数年テレビで予報を見たことはない。
インターネット内に情報収集を行っているお客様が存在するのは文化であり、そのようなお客様に適切な情報を提供することは企業の義務である。
検討されているお客様に訪問するのが当たり前であったように、今やオウンドメディアでお客様が探している情報をコンテンツ提供するのは当たり前。
それを行うために必要なツールが マーケティングオートメーションや ナーチャリングプラットフォームである。
おもてなし
インバウンドマーケティングとは、探している人に探しやすいように対応し、情報を渡すためのこと。
そこにあるのは以前と変わらないおもてなしである。
多くの方がデジタルでおもてなしを実現し、自社サービスを愛していただくためにツールを活用している。
もし実践してみたけどいまいち手応えが感じられないという方がいらっしゃれば、まずは今までどのようなおもてなしを行ってきたか分析し、それを踏まえた改良の検討をお勧めしたい。また、他社の取り組み状況を把握することも参考になる。
相談相手が必要であれば、是非お声掛け頂きたい。